2007年 04月 02日
大正建築と平成モダンの融合 |
築 90 年の住宅です。
どこから どのように見ても 「どっしり」 と 「安定」 しています。
長いリフォーム工事もようやく終わり先日お引渡しをさせて頂きました。
もちろん純和風で材料も工法も昔の通りで施工しましたので少々時間が掛かりましたが
かなり満足して頂けました。
リビングは畳をのけて板貼りに替えました。サクラの無垢材にリボスの天然塗装仕上げ
で床暖房を入れて岩盤浴に使う石のパウダーを入れて 部屋に居ながら岩盤浴の効果
を得られるようにしました。(今はお客様にご理解を頂ながらさせていただいておりますが
この効果は素晴らしいものがあると思います。)又、壁はこれまた 私のこだわりの一つ
ですがスイス産漆喰の天然素材で塗りました。唯一国産品ではありませんが
この仕上がりは他の塗り壁材ではマネのできない風合いと品のよさと機能があります。
これまでたくさんの塗り壁を挑戦しましたがこれに勝るものは無いと確信しています。
建具はシオジの無垢板で格子をつけてデザインし塗装はリボスのオイルフィニッシュに
サンドブラシガラスをはめて仕上ました。無垢なので1枚1枚が大変重く敷居や戸車など
も吟味が必要で 写真には見えませんが掃き出しサッシの内障子もデザイン性の高いも
ので製作しています。8畳の広さですが本軒なので広く感じられます。この部屋に居ると
90年の歴史と今回の新しいデザインと うまく 融合させることができ 最高の空気と
最高の 空間を演出でき お客様に楽しんでお使いいただきたいですね。
本当に建築屋冥利に尽きます。
この様にデザインは人の心を豊にしてくれますし 古き良き時代 のものを大切に修復
しながら使う事はこれからの地球環境を考えても大切なことだと感じました。
この現場をさせて頂き様々なことを気づかせてもらうことができたのはこちらの施主さま
のご理解の賜物と感謝いたします。 ありがとうございました。
by heartfulhouse
| 2007-04-02 21:59